156 Series
先代155シリーズは、フィアット傘下に収まって開発されたアルファロメオブランド
としての初めてのモデルであった。
フィアット傘下となった関係から、フィアットのティーポの基本コンポーネントをはじめ、
大幅に共有することになる。
デザインに関しては、アルファのテイストを持つことが許されたが、
それが仇となってフィアットの思惑とは裏腹の大誤算。
結局、本国での155の評価は散々たるものであった。
(しかしレースバージョンの155は大活躍を続け、
アルファロメオの復活を植え付けたのはみなさんのご存知の通り。
また日本でアルファロメオブランドのブレークのきっかけを作ったという事実もあり、
功績は非常に大きい!!)
そうした前作155の反省を踏まえて、フィアットの期待を一身に受けて誕生したのが
この156シリーズである。
フロアはティーポのものを流用するもののほとんど全て新設計で、
もはやティーポシャシーとは呼べないものに。
155の悪名高きサスペンション(F/ストラット、R/トレーリングアーム)は、
アルミを使った凝ったものに変更。
Fはアッパーアームがハイマウントにセットしたダブルウィッシュボーン。
Rは大変足の長いパラレルリンクを使ったストラットに大幅進化。
ロールを積極的に使うアルファ流儀のコーナーリング哲学を体現している。
またデザインに関しても155から大幅に変更し、
これまでのアルファロメオのイメージを一新している。
原因は、当時のアルファチェントロスティーレのチーフデザイナー、
ウォルター・デ・シルヴァのデザイン。
(ただし現在はアウディに移籍。ちなみに155は当時IDEAのエルコーレ・スパーダ)
昔の名車のディテールなどをちりばめつつ、新しいアルファのデザインを主張し。
高い評価を受ける(欧州カーオブザイヤーを始め数々の賞を受賞)
日本には98年から正規輸入が開始されるが、その直後からいきなりブレーク!!
その人気は、今になってもその衰えを知らない。
日本仕様で入ってくる156のエンジンバリエーションは2種。
ツインスパーク2リッター16Vユニットは、基本的には155からキャリーオーバー。
若干改良が加えられて最高出力155ps/6400rpm、
最高トルク19.1kgm/3500rpmを発生。
一方、2.5リッターV6エンジンは155のSOHCからDOHCに進化。
最高出力190ps/6300rpm、最高トルク22.6kgm/5000rpmを発生。
それに組み合わせられるミッションは、当初はTSが5速MT、V6が6速MTのみであった。
しかし、その後TSにはF1でもお馴染みのステアリングでシフトチェンジできる
セミオートマッチックマニュアル“セレスピード”が、
またV6には一般的なトルコン4ATながらMTのようなH型ゲートを設けた“Q-System”を追加。
これによって、さらに156人気に拍車がかかる。
ボディも当初はセダンのみであったが、2000年にはなんとワゴンボディ、
アルファスポーツワゴンも追加される。
2002年には初のマイナーチェンジを敢行、フェーズ2仕様はバンパーやミラーの同色化が目印。
だが一番大きなニュースはエンジンの変更。とうとう伝統のツインスパークを廃止され、
なんとJTS(=ジェット・スラスト・ストイッキオメトリック)と呼ばれる直噴ヘッドを新開発。
最高出力165ps/6400rpm、最高トルク21kgm/3250rpmとパワーアップ!!
さらにあの栄光のGTAが156で復活!!
3.2リッターV6 32Vユニットはアルファ製最後の純血ユニットと噂される。
2003年にはさらにビッグマイナーチェンジが行われる(フェーズ3)
ジウジア−ロによるリファインは、コンセプトカーのブレラのテイストをふんだんに用いたもの。
(だがこの大幅イメージチェンジには賛否両論の嵐!!)
結局このフェーズ3を最期に2005年2月、後継車種の159にバトンを渡すのである・・・

ヨッシー/'99y 156TS Selespeed
【ベータコルセ156@撮影班1号】

KUSAKA/'98y 156 2.5V6 24V
 【ベータコルセ156@撮影班2号】

yoshi/'99y 156 2.5V6 24V